中国福建省福清市の福建三峡洋上風力発電国際産業パークで、洋上風力発電設備の製造や輸出が進んでいる。人民網が伝えた。
同パークは、中国で初めて洋上風力発電の全産業チェーンを備えた産業パークとして整備された。継続的な技術開発や関連企業の集積、設備輸出の拡大を背景に、中国の洋上風力発電産業の高度化と生産規模の拡大につながっている。
福清市江陰半島は、年間平均風速が毎秒9メートルを超え、風力発電設備の年間有効利用時間は3500~4000時間に達するとされる。パーク整備では、国土空間計画や海岸帯の保護・利用計画を踏まえ、海域資源の開発と生態系保護の両立を図っている。
同パークには、洋上風力発電の主機、発電機、ブレード、鋼構造物などの工程に関わる企業が集まっている。風力発電機の単体出力は、6.7メガワット(MW)から、独自の知的財産権を持つ26MWモデルへと拡大している。年間生産能力は300万キロワット(kW)以上に達し、風力発電の重要部品はすべて中国国内で賄っている。
国家海洋技術センター海洋資源保護利用研究院の岳奇院長は、同パークについて、産業集積を生かし、川上・川下企業の共同開発を通じて重要技術の実用化を進めていると説明した。また、産業インキュベーション機能とグリーン電力供給機能を兼ね備え、生産された洋上風力発電の電力は周辺地域へ送電されているという。
同パークは低炭素化にも取り組んでいる。パーク内の屋上太陽光発電設備と風力発電システムは年間約5800万キロワット時(kWh)の発電能力を持ち、使用電力の50%をグリーン電力で賄っている。雨水回収システムやグリーン建築設計も導入し、生産・運営の低炭素化を進めている。
輸出面では、江陰港の立地を生かし、港湾インフラの整備や通関手続きの簡素化を進めている。同パークで製造された風力発電製品はアジア、欧州、アフリカなどに輸出されており、2022年以降、江陰港区から輸出された風力発電用ブレードの総額は20億元(1元=約24円)を超えた。