中国科学院海洋研究所が開発した海洋大規模モデル「琅琊」のバージョン2.0が6日、発表された。同モデルは、台風や海氷など世界の代表的な海洋現象を予測するもので、海洋防災・減災や海上輸送の安全確保への活用が見込まれている。中央広播電視総台が伝えた。
「琅琊」2.0は、台風、降水、高潮など6種類の重要現象を対象に、6つの専門モデルを開発し、複数のシナリオに対応する予測能力を構築した。台風予測モデルでは、大気・海洋環境場、衛星雲画像、過去の台風の変化に関する情報を統合し、急速に発達したり、急に進路を変えたりする台風について、24時間先の進路と強度を予測する。
「琅琊」2.0の降水予測モデルは、全球降水観測衛星データに基づき、降水の時空間変化の特徴を学習し、将来の変化を予測する。台風による豪雨や極端降水の早期警報を支援する。高潮予測モデルは、世界の台風の影響が大きい沿岸地域をカバーし、400カ所以上の潮位観測所を対象にリアルタイム予測を行うことができる。
北極海航路の通航需要に対応するため、海氷予測モデルは、3キロメートルの空間分解能で、1カ月を超える時間スケールの北極海氷予測に対応している。