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人型ロボットを40分で1台組み立て 北京のAI工場、26年に年産1万台へ

2026年06月23日

 中国北京経済技術開発区(北京亦荘)にある領益智造のエンボディドAIスーパー工場では、人型ロボットの量産に向けた取り組みが進んでいる。同工場では、完成したロボットに歩行試験などを行い、出荷前の性能を確認している。中国新聞網が伝えた。

 人型ロボット業界では現在、試作機は多い一方、量産化が難しいという課題がある。同工場の運営ディレクター、汪達艦氏によると、同工場は京津冀(北京・天津・河北)地域初のエンボディドAIスーパー工場で、生産能力を段階的に拡大。2026年には年間1万台(セット)、2027年には2万台(セット)、2030年には50万台(セット)に達する見込みだという。

 同工場には、コア部品、モジュール、完成機の組み立て・試験までをカバーするデジタル化された生産ラインが整備されている。各工程の追跡も可能で、カメラやワイヤーハーネスなどの部品の前加工・組み立てを経て、腕部、頭部、胴体、上下肢の各モジュールを順次組み立てる。複数機種・複数ブランドの混流生産にも対応している。

 フルサイズの人型ロボット1台には、モーターや減速機などの中核部品を統合した関節モジュールが約20~30個使われる。汪氏によると、工場ではコードなどの「デジタル身分証」により、製造工程全体の品質を追跡している。モジュールの組み立て後には、温度、回転速度、トルク、電流、電圧などのパラメータを試験し、性能を確認する。

 完成機の組み立て工程では、自動ラインが「下肢、胴体、頭部、腕部」の順に単体タクト式で組み立てる。10人の作業員がそれぞれ特定の工程を担当し、約40分でロボット1台が完成する。

 生産マネージャーの夏巍氏によると、各ロボットは出荷前に約200項目の機能試験とエージング試験を受ける。総試験時間は約8~10時間で、継続的な歩行、走行、ダンスなどを行わせ、実際の使用環境を想定して部品の疲労度や耐久性を確認する。

 モジュールの自動化生産ラインは今週中に稼働を開始する予定で、効率は手作業に比べて50%以上向上するという。7月には無人倉庫の運用開始を予定しており、28台のロボットが部品の仕分けや搬送を担う。自動化率の向上に伴い、工場の生産能力も拡大する見通しだ。

 汪氏は、今後は生産規模の拡大に合わせて北京・天津・河北地域の産業チェーン資源を統合し、小ロット生産から試験生産、大規模量産までを一貫して支援するエンボディドAIハードウェア製造サービスを展開する考えを示した。工業、商業、サービス、家庭など幅広い分野へのロボットの普及を見込んでいるという。

(画像提供:人民網)

 
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