サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会の公式試合球は、試合前に空気圧の確認だけでなく、充電も行う。ボール内部にチップが組み込まれており、プレー中のデータを取得するためだ。中国網が伝えた。
今大会の公式試合球「TRIONDA(トリオンダ)」の内部には、チップ内蔵型のスマートブラダーが組み込まれている。500ヘルツのチップにより、ボールの軌道、速度、回転、方向変化、タッチなどのデータを1秒間に500回記録できる。取得したデータはリアルタイムでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムに送信され、審判の判定を支援する。トリオンダは約90分のフル充電で約6時間連続使用できる。
この公式試合球は、4枚のパネルを組み合わせた構造を採用しており、W杯公式球としては最少のパネル数となる。製造を担うのは、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)にある中国企業の工場だ。同工場はアディダスの委託生産を行い、熱接着技術などを用いて、パネルのフィルム貼り、裁断・印刷、接着成形などの工程を経てボールを製造している。完成したボールは海外に出荷される前に、アディダスと国際サッカー連盟(FIFA)の検査を受ける。
チップ内蔵型のボールブラダーを製造した企業の関係者は、「身体追跡技術と組み合わせることで、ハンドやオフサイドなどの判定を支援できる」と説明している。
環境面では、主要材料にバイオベースのポリエステル繊維、バイオベースのフォーム、100%リサイクルポリエステル繊維の生地、ブチルゴム製ブラダーを使用している。生産過程では水性インクや水性接着剤を使い、有害物質の排出削減を図っている。

(画像提供:人民網)