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幼少期に顎を負傷したジャイアントパンダ、矯正治療で下顎のずれ改善

2026年09月29日

 四川大学華西口腔医院はこのほど、飼育下のジャイアントパンダ「北侠(ベイシャー)」に実施した矯正治療の症例を発表した。同医院は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と共同で、人間の矯正歯科治療で用いられる「顎の成長誘導」の考え方を応用し、下顎の非対称に対する機能的顎矯正治療を実施した。人民網が伝えた。

 4歳の「北侠」は2022年、生まれて間もなく、母親が子育てに不慣れだったことに加え、くわえる際に強い力がかかったため、左前肢の手首と顎の骨に重傷を負った。左前肢は虚血性壊死を起こし、回復が見込めなかったため、生後24時間足らずで切断手術を受けた。切断後の力のかかり方の変化と、幼い頃に負った顎の骨の損傷が重なり、顎顔面の成長に不均衡が生じた。生後3カ月になると、授乳の際に頻繁にミルクが口からこぼれるようになり、成長と発育にも影響が出始めたため、治療の必要性や適切な時期が課題となった。

 同医院矯正科副主任の竜虎氏によると、総合的な検討の結果、幼いうちに治療する必要があると判断した。下顎の非対称が「北侠」の成長と発育に悪影響を及ぼしていたためだ。

 チームは「北侠」の状態に合わせた治療計画を立て、矯正装置を設計して下顎のずれを矯正した。獣医師チームも同時に栄養管理を行い、正常な成長を支えた。約半年後の再検査では、下顎のずれはほぼ矯正され、吸啜、咀嚼、嚥下の機能も正常になった。固定源として使用した歯にもぐらつきは見られなかった。

「北侠」は現在、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の都江堰パンダバレーで生活している。これまでのところ、矯正治療による採食への影響は確認されていない。

(画像提供:人民網)

 
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