中国・清華大学カーボンニュートラル研究院はこのほど、「2026年世界カーボンニュートラル年次進捗報告書」を発表した。報告書は、2010年から2024年にかけて、世界の太陽光発電のコスト低下の6割超、風力発電のコスト低下の8割超に中国が寄与したと推計している。科技日報が伝えた。
報告書によると、2025年に中国で新たに導入された再生可能エネルギー発電設備容量は440ギガワット(GW)に達し、世界全体の約64%を占めた。バッテリー電気自動車(BEV)の販売台数は820万台で、中国のBEV保有台数は世界全体の58.9%を占めた。新興技術分野では、グリーン水素の新規生産能力が世界全体の70%を占めた。新型エネルギー貯蔵の累計設備容量は前年末比84%増の136GWとなった。二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)の稼働プロジェクト数は20件だった。また、過去5年間で森林バイオマスの炭素蓄積量は約11億5000万トン増加した。
報告書は、世界の脱炭素化には、技術の進歩に加え、制度やインフラの整備も重要だと指摘した。風力・太陽光発電、エネルギー貯蔵、電気自動車などの技術は普及が進んでいるものの、電力網の受け入れ能力や資金調達、市場制度などに課題があり、従来技術からの転換を妨げている。また、クリーン水素やCCUSなどの新興技術についても、需要やインフラ、事業モデルの不足が普及の制約となっている。
(提供元:人民網)