2024年07月
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小規模農家向け電動耕うん機発売、排出ガス量ゼロを支援 インド

インド科学技術省(MoST)は5月26日、科学産業研究機構(CSIR)の傘下である中央機械工学研究所(CSIR-CMERI)から電動耕うん機が発売されたことを発表した。

(出典:PIB)

発表は5月25日に行われ、CSIRと科学産業研究庁(DSIR)の事務局長のN.カライセルヴィ(N. Kalaiselvi)博士により、電気耕うん機の紹介が行われた。この革新的な耕うん機は、インドの農業の80%以上を占める小規模農家や零細農家のニーズに応えるために設計されており、運用コストを最大85%削減し、排出ガス量をゼロに抑えることができる。その他の特長として、トルク強化による快適性と持続可能性の向上、静音操作、低振動、バッテリー交換サポートやACおよびソーラーDC充電など複数の重点オプションの対応などがある。

さらに、この耕うん機は、畝立て機、プラウ、鉄輪など、幅広い農業用アタッチメントに対応しているため、通常2ヘクタール未満の土地を所有する小規模農家や零細農家が、多様な農作業に利用することができ、作業コストを大幅に削減することができる。

また、2インチのウォーターポンプと最大500kgまで運搬可能なトローリーアタッチメントが装備されており、その多用性をさらに向上させている。電子制御と人間工学に基づいたハンドリングにより、オペレーターは楽に圃場を移動でき、疲労を最小限に抑えながら生産性を最大限に高めることができる。

この電動耕うん機は、農業機械における重要なマイルストーンであり、より持続可能で効率的な農業の未来への道を開くものである。また、この革新技術は、インドが排出量ゼロを目指す取り組みを支援し、持続可能な農業を推進するというインドの約束を強調するものである。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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