2024年07月
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都市化が温暖化の大きな要因、気候変動以上の影響 インド

インド工科大学ブバネーシュワル校(IIT‐BBS)の研究者らは、都市化がインド都市部の気温上昇に大きく関与していることを発見した。科学誌nature indiaが5月23日に伝えた。研究成果は科学誌nature citiesに掲載された。

研究チームは、急速に拡大する都市部における気候変動対策を支援するため、過去20年間にわたり141の都市を対象に調査を実施した。2003~2020年までの標高データとMODIS Aqua衛星の夜間地表面温度(NLST)データ(夜間の地表面熱放射の指標)を使用し、都市部と非都市部の温暖化傾向を比較分析した。その結果、都市部は地域全体の気候変動以上に急速に温暖化していることが明らかになった。具体的には、ほぼすべての都市でNLSTが上昇し、10年あたり平均0.53℃上昇していることが判明した。特にインド東部と中央部の都市が都市温暖化の大きな要因となっていた。また、都市部の温暖化の60%は都市化だけが原因であった。

この研究結果は、都市計画者や政策立案者が持続可能な歳を建設するために必要な資源をより適切に配分し、計画の規模を理解するための指針となる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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