2024年07月
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大気質モニタリングシステムを発表 インド電子・情報技術省

インドの電子・情報技術省(MeitY)は6月5日、MeitYの技術支援により開発された大気質モニタリングシステム(AQ-AIMS)、Air-Pravahアプリを発表した。

(出典:PIB)

AQ-AIMSは、コルカタの先進コンピューティング開発センター(C-DAC)、テクノロジー・イノベーションハブであるTeXMINと業界パートナーであるJ M Envirolab社が共同で開発した屋外大気質監視システムだ。「農業・環境におけるエレクトロニクスとICTアプリケーションに関する国家プログラム(AgriEnIcs)」の下、PM1.0、PM2.5、PM10、SO2、NO2、O3、CO、CO2、温度、湿度などのパラメーターを含む環境汚染物質を連続的に監視することができる。デリーの国立物理学研究所、プネーのTUVインディア(TUV india)社による実地試験と認証に成功した後、このシステムはToTパートナーであるJ M Envirolab社によって商品化される。

AQ-AIMSに、リアルタイムの大気質指数(AQI)モニタリング用モバイルアプリケーションであるAir-Pravahが付属しており、迅速なセットアップ、リアルタイムデータの可視化、単位変換、AQI比較、マルチデバイス対応、データ分析ツール、遠隔監視、自動更新などが可能となる。

MeitYのS・クリシュナン(S・Krishnan)事務次官は、「非常に費用対効果が高く、"Make in India "のソリューションであり、産業界のニーズに応じて3つのバリエーションがあります。システムは徹底的にテストされ、空気の様々なパラメーターについて検証されています」とプロダクトの有用性を強調した。MeitYのブヴァネシュ・クマール(Bhuvanesh Kumar)副次官は「MeitYは、産業界の高まるニーズに応えるため、概念実証から製品開発まで研究開発活動を支援しています」と述べ、同省の取り組みについて語った。環境・森林・気候変動省(MoEFCC)は、開発されたシステムが様々な環境許認可の取得に役立つと述べた。

これらは世界環境デーを記念して開発され、発表会には、各省庁や関係企業、研究所から高官が出席した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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