2024年07月
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「Global Wind Day 2024」開催、風力発電を推進 インド

インド新・再生可能エネルギー省(MNRE)は6月15日、インドの風力セクターのこれまでの成果を祝い、風力エネルギー導入の今後の可能性について議論するイベント「Global Wind Day 2024」を開催したことを発表した。

(出典:PIB)

イベントは6月15日に開催され、陸上および洋上風力エネルギーの可能性について、3つのパネルディスカッションが行われ、電力相兼新・再生可能エネルギー相のシュリパド・イェッソ・ナイク(Shripad Yesso Naik)氏、MNRE事務次官のブーピンダー・シン・バラ(Bhupinder Singh Bhalla)氏をはじめ、政府、産業界、学界の主要関係者が出席した。

インドには40年以上にわたる風力発電の歴史があり、2024年5月までの累積風力発電設備容量は4640万kWで、世界第4位の規模に成長している。このイベントでは、国が決定する貢献(NDC)を達成するために不可欠な風力エネルギー発電能力を強化するための生産ポテンシャル、課題、実現可能な方法について議論された。2030年までに電力設備容量の50%を非化石燃料ベースのエネルギー資源で賄い、2070年までにネットゼロを達成するというインドの取り組みにとって風力発電は極めて重要である。

ナイク相は、グジャラート州、カルナータカ州、タミル・ナードゥ州に対し、2023〜24年度に国内最大の風力発電容量を達成するよう促した。同相は就任演説の中で、再生可能エネルギー目標達成のための集団行動を呼びかけ、インドを風力エネルギーのリーダーにし、すべての人々にとってより緑豊かで明るい未来を創造することを宣言した。

バラ次官は基調講演で、関係者が協力して風力発電部門の短期的・長期的目標を達成するよう呼びかけた。また、より信頼性の高い送電網を構築し、2030年までに再生可能エネルギー容量500GW、2070年までにネットゼロという目標を達成するためには、太陽光と風力を組み合わせる必要があることを強調した。

このイベントは、シャクティ持続可能エネルギー財団(SSEF)、インド風力タービン製造者協会(IWTMA)、インド風力発電協会(IWPA)、風力独立発電事業者協会(WIPPA)、太陽光発電事業者協会(SPDA)の協力を得て開催された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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