インドのグジャラート州とIBM社は、ギフトシティに人工知能(AI)クラスターを設立するための了解覚書(MoU)に調印した。インドのAI関連ポータルサイトINDIAaiが7月1日に伝えた。
ギフトシティのリンクトイン投稿によると、このMoUによるパートナーシップは、IBM社の高度なAIプラットフォームであるwatsonxを活用し、金融セクター全体のイノベーションを促進させて、デジタルトランスフォーメーションを推し進めることを目的としている。ギフトシティにある金融機関は、AIサンドボックスや概念実証支援、AIリテラシープログラム、デジタルアシスタントソリューションなど、包括的なAIリソースにアクセスできるようになる。
AIサンドボックスは、特定の金融ニーズに対応するため、その大規模言語モデルを試験し、カスタマイズするための専用環境を提供する。こうした取り組みは、金融機関が独自の要件に合わせてAIを活用し、ソリューションを開発・テストすることを支援する。
リテラシープログラムは、AI主導の金融環境で活躍するためのスキルと知識を専門家に提供する。アシスタントソリューションは、業務を合理化し、顧客体験を向上させるAI搭載のデジタルアシスタントの開発と導入を支援する。
IBMインド・南アジア(IBM India and South Asia)社のマネージング・ディレクターであるサンディップ・パテル(Sandip Patel)氏は、「今回の協力関係は、グジャラート州のデジタルトランスフォーメーションを加速させるため、グジャラート州政府と継続的に協力する重要なステップになる」とコメントした。
また、グジャラート州の首相であるブーペンドラバイ・パテル(Bhupendrabhai Patel)氏は、「IBM社とのMoUは、グジャラート州がAIを導入し、デジタルトランスフォーメーションを推進する取り組みで、国をリードする助けになります」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部