インド科学技術省は7月29日、ユネスコ(UNESCO)の後援の下、南南協力のための国際科学技術イノベーションセンター(ISTIC)がインド科学産業研究機構(CSIR)の伝統的知識デジタルライブラリ・ユニット(CSIR-TKDL Unit)とインド化学技術研究所(CSIR-IICT)と共同で、持続可能な生活のための伝統的知識(TK)に関する科学・技術・イノベーション(STI)コンクラーベの初めての開催を発表した。
この会合は7月29~31日にニューデリーで開催、インドネシア、フィリピン、ネパール、コンゴ民主共和国、ケニア、マレーシア、インドからの参加がある。
インド科学産業研究庁(DSIR)長官兼科学産業研究評議会(CSIR)会長であるN.カライセルビ(N. Kalaiselvi)博士による第1回STIコンクラーベの開会宣言を皮切りに、国際的に評価の高いインドの講演者が参加し、生物多様性、伝統文化表現、統合医療と研究、TKに関する国内外の政策、知的財産権(IPR)とその関連事項、さらには開発途上国同士の協力である南南協力など、さまざまなテーマについて議論する。
(出典:いずれもPIB)
このコンクラーベは、「TKのデジタル化や保存、保護における能力強化―知的財産(IP)と人々の権利」をテーマに、参加者の理解を促進し、学術的・専門的能力を向上させることを想定している。さらに、自国のTKに関する課題についての情報交換の場を提供し、TKを保護するためにインドや他の国々が採用している最善の方法を学ぶことを目的とする。さらに共同学習モデルへの関与の重要性を強調し、特に地域の知識システムを通じた持続可能な生活を通して、地域の開発課題に取り組むための関与と協力のパートナーシップとネットワークを拡大することを目的として掲げている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部