インド科学技術省(MoST)は5月14日、ジテンドラ・シン(Jitendra Singh)科学技術相が、ニューデリーで開催された遺伝子工学・バイオテクノロジー国際センター(ICGEB)の理事会で演説し、インドを新興の世界的なバイオテクノロジーの拠点であると発言したことを明らかにした。
(出典:PIB)
ICGEBは、1983年に設立された生命科学の研究促進を目的とする主要な政府間機関である。ICGEBは69の加盟国を擁し、研究、訓練、技術移転を通じてバイオテクノロジー主導の持続可能な開発に重要な役割を果たしている。科学技術相(独立担当)や地球科学相(独立担当)、首相府閣外大臣(MoS PMO)として原子力省や宇宙省、MoS人事、公共苦情、年金を担当する同相は、ICGEBの理事会において、インド初の公的資金によるDST-ICGEBバイオファウンドリーを設立したことを説明した。
同相は、インドが次の世界的なバイオテクノロジー革命をリードするための非常に有効な政治エコシステムを持っていることを強調し、モディ政権下でインドのバイオエコノミーが2014年の100億米ドルから2024年の1657億米ドルへと指数関数的に増加し、2030年までに3000億米ドルを達成する目標を再確認した。
さらに、バイオマニュファクチャリングの国家的重要性を強調し、2024年8月に連邦内閣で承認されたBioE3(経済・環境・雇用のためのバイオテクノロジー)政策を、バイオベース製品のための強靭なエコシステム構築と高性能バイオ製造の促進における画期的な一歩として称賛した。同相は、ニューデリーにあるICGEBがBioE3政策の実施において先駆的な役割を果たしたこと、特に新たに設立されたバイオファウンドリーを通じて果たした役割に誇りを表明した。このバイオファウンドリーは、スタートアップ企業や研究者と協力してバイオベースのイノベーションを拡大するプラットフォームとして機能する。
同相は、「インドは今日、バイオテクノロジーにとって最も恵まれた環境にある。エコシステムは成熟しており、バイオエコノミーのグローバルリーダーになるための先見の明を持ったリーダーシップを持っています」と繰り返し述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部