インド工科大学マドラス校(IIT-M)は10月16日、タンザニアのIIT-MザンジバルキャンパスがIIT-Mグローバルと連携して「ザンジバル・イノベーション・デー」を開催したと発表した。
イベントはインドのディープテックにおける研究力とアフリカの起業家精神を結び付け、地域・地球規模課題に対するスケーラブルで持続可能な解決策の共創を支援することを目的として、10月4日にザンジバルキャンパスで実施された。
ザンジバルキャンパスは、IIT-Mのイノベーションエコシステムをアフリカの急成長市場と結びつける役割を果たしており、クリーンエネルギー、デジタル変革、包括的技術の分野での新しいベンチャーを推進し、地域におけるディープテックイノベーションの拠点として台頭している。
今回のイベントでは、宇宙技術、AI、クリーンウォーター、包括的モビリティ、デジタル金融、STEM教育など11のスタートアップ企業が紹介された。イベントの具体的成果として、タンザニアの若手スタートアップがIIT-Mグローバルのバーチャル・インキュベーション参加に前向きな意向を示したほか、IIT-M発の宇宙スタートアップGalaxEye社が、IIT-Mザンジバルキャンパスに衛星・AI研究ラボを設置するために今後5年間で10万米ドルの投資を表明した。さらに企業とIIT-Mザンジバルキャンパス、IIT-Mグローバルの間で計6件のMoUが締結された。
ザンジバル教育職業訓練省のカミス・アブドゥラ・サイード(Khamis Abdulla Said)首席秘書官がIIT-Mグローバルセンターの開所式を行い、教育におけるイノベーションと国際連携の重要性を強調した。IIT-Mザンジバル担当ディレクターのプリティ・アガラヤム(Preeti Aghalayam)教授は「イノベーション・デーでは、地域の持続可能なスタートアップ・エコシステムを構築するための方法を見つけるステップとなりました」と述べ、IIT-Mグローバルの最高経営責任者であるティルマライ・マダヴナラヤン(Thirumalai Madhavnarayan)氏は「単なるイベントではなく、アイデアと機会のムーブメントを起こしました」と意義を語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部