インド工科大学ボンベイ校(IIT-B)は、IIT-BのSociety for Innovation and Entrepreneurship(SINE)はインド初のディープテック・ベンチャーキャピタル(VC)ファンド「Y-Pointベンチャーキャピタルファンド」を設立したと発表した。
SINEは20年以上にわたり、画期的な研究を事業化させる取り組みを進め、これまでに500社以上のスタートアップと1000人超のイノベーターを支援してきた。本ファンドは学術機関と連携したインキュベーターにより運営され、総額は25億ルピーのファンドとなり、インドのディープテック系スタートアップ企業の成長初期に重要なリスクキャピタルを提供することで、研究から市場への道のりを加速させることを目的とする。ディープテックベンチャーでは、研究開発期間の長さや多額の資金需要、専門的な指導や市場アクセスの不足が課題とされており、本ファンドはこれらの課題に対応するものだ。
投資対象は、IIT-Bをはじめとする主要な学術・研究機関から生まれたディープテック系スタートアップで、プレシードおよびシード段階の25~30社に1社当たり最大1億5千万ルピーの投資を行う。特に、影響力が大きい分野に重点が置かれる。
IIT-B理事会のK・ラダクリシュナン(K. Radhakrishnan)会長は、本ファンドが国内の学術研究機関が有する世界トップクラスの人材や知識と最先端の研究力を生かすことで、国際的に競争力のあるベンチャーを生み出す触媒となることを期待している。
ファンドはインド証券取引委員会(SEBI)の承認を受け、カテゴリーIIのオルタナティブ投資ファンド(AIF)として登録されており、SINEのシャジ・ヴァルギース(Shaji Varghese)CEOは、今後6~9カ月で資金調達を完了し、2~3カ月以内に複数案件への投資を実行すると語る。
(2025年12月9日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部