2026年03月
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Bharat GenAI大規模言語モデル構築、国内22言語全てに対応 インド

インド科学技術省(MoST)は2月5日、Bharat GenAIイニシアチブに基づくテキストベースの人工知能(AI)モデルが今月中に憲法で定められた22言語すべてで完成する見通しであると発表した。

(出典:PIB)

本件は、ジテンドラ・シン(Jitendra Singh)科学技術相がラージヤ・サバ(国会上院)での質疑で明らかにした。Bharat GenAIは2024年3月に開始されたIndiaAIミッションの成果であり、インド初の政府所有による主権型大規模言語モデルとして位置付けられている。言語的・文化的多様性を重視し、インド社会の文脈に特化して設計されている点が特徴である。

モデルはテキスト、音声、視覚の3要素で構成され、農業、アーユルヴェーダ、法制度など分野別応用も想定する。22言語対応のテキストモデルは今月中に整備される予定で、将来的には方言や地域言語にも拡張する方針である。計算資源については、IndiaAI ミッションの専用リソースを通じ、GPUなどの共有計算資源を補助付きで提供する。

推進体制はインド工科大学ボンベイ校(IIT-B)が主導し、インド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)、インド工科大学マドラス校(IIT-M)、インド工科大学カンプール校(IIT-K)、インド工科大学マンディ校(IIT-Mandi)、インド工科大学インドール校(IIT-Indore)などが参画するコンソーシアム方式を採用する。またAIやロボット工学などの新興技術を支援する25の技術イノベーションハブが設置され、うち4拠点は産業界との連携強化のため機能を拡充した。

さらに政府は、実用化段階に近い研究開発を支援する1兆ルピー規模の研究開発・イノベーション基金を創設しており、AI関連インフラや計算資源も対象とする。同相は、Bharat GenAIは閉鎖的な仕組みではなく、データ共有や価格設定を含めた枠組みを現在検討中であると説明した。今後も包括性と段階的拡張を重視し、国家的AI能力として継続的に発展させる方針である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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