韓国の科学技術情報通信部(MSIT)と外交部(MOFA)は5月10日、「AI・デジタル外交政策評議会(AI and Digital Diplomacy Policy Council)」の発足式を開催した。
この評議会は、MSIT・MOFA両部の協力関係を強化し、AI・デジタル分野のますます複雑化する世界規模の問題や変化に効果的に対応することを目的に設立された。
発足式では、両部の協力の方向や約束をまとめた了解覚書(MoU)が締結された。このMoUでは、MSITは国内外のAI・デジタル関連の政策やシステムに関する最新情報を共有し、MOFAは主要な国や国際組織によるAI・デジタル部門における規範の策定や改正に関する知見を提供することとしている。両部は国際規範の形成に積極的に貢献することを目指し、戦略的に協力する。
さらに両部は以下について協力することで合意した。
式典中、両部の長官は、約10日後に開催を控えた「AIソウル・サミット(AI Seoul Summit)」(5月21~22日)と「AIグローバル・フォーラム(AI Global Forum)」(5月22日)への準備状況を確認した。MOFAのチョ・テヨル長官は「両部は既に、安全、イノベーション、国際社会への参加(inclusivity)を網羅したAIガバナンスのビジョンを提示するため一丸となって取り組んでいる」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部