韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は7月29日、韓国大統領によるベルギーおよび欧州連合(EU)への国賓訪問を機に、韓国とEUが科学技術、人工知能(AI)、デジタル技術分野の協力を拡大し、ホライズン・ヨーロッパ準加盟初年度の成果を基に、科学研究向けAI、量子技術、先端バイオ、研究者交流などで連携を深めることで合意したと発表した。
ペ・ギョンフン(Bae Kyung-hoon)副首相兼科学技術情報通信相は、ベルギー・ルーベンにある半導体、AI、量子コンピューティング分野の世界有数の研究機関アイメック(imec)で働く韓国人研究者との夕食懇談会に出席した。世界的な技術革新の最前線で活動する研究者らを激励し、韓国とベルギーの研究協力を強化する方策について意見を聞いた。imecは1984年に設立された国際的な半導体研究開発機関である。
同副首相は、エカテリーナ・ザハリエワ(Ekaterina Zaharieva)欧州委員(スタートアップ・研究・イノベーション担当)とも会談した。韓国は2025年、アジアで初めてEU最大の研究・イノベーションプログラム「ホライズン・ヨーロッパ」の準加盟国となった。競争的公募では韓国人研究者を含む33チームが選定され、助成契約を締結した15件で約865万ユーロ(約152億5000万ウォン)の研究資金を獲得する見込みだ。研究課題には先端バイオ・精密医療、クリーン水素、カーボンニュートラル技術が含まれ、韓国の研究者はインペリアル・カレッジ・ロンドン、国際がん研究機関、ワーゲニンゲン大学などと参加している。
双方は、科学研究向けAI、先端バイオ、量子技術の研究協力と理工系研究者の交流拡大で合意した。同副首相は「Kムーンショット戦略」の中核となる国家科学AI研究センター(NAIS)を通じたAI活用研究と科学データの共有、先端バイオの国際共同研究、量子分野の研究参加型インターンシップを提案した。欧州研究会議(ERC)の研究者交流プログラムなども活用し、2026年下半期に予定する韓国・EU科学技術協力合同委員会などで具体的な協力策を引き続き協議する。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部