(出典:豪政府)
オーストラリア産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は4月30日、オーストラリア連邦政府とクイーンズランド州政府が、米国の量子技術企業サイクオンタム(PsiQuantum)に約10億豪ドルを出資し、豪ブリスベンに世界初となる実用規模の誤り耐性量子コンピューター(fault tolerant quantum computer:FTQC)を構築する計画を支援することを発表した。
サイクオンタム社は以下のような活動を計画している。
ボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group)によると、この世界初の実用規模FTQCへの投資により、2040年までにGDPが480億豪ドル増加し、24万人分の雇用が創出される可能性がある。
この投資は豪政府の「国家量子戦略(National Quantum Strategy)」と豪州の量子産業の繁栄に向けたビジョンの実現を後押しすると期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部