(出典：豪政府)

オーストラリア産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は2月10日、豪州とインドの共同研究を支援する「オーストラリア・インド戦略研究ファンド(AISRF)」ラウンド16の公募を開始したことを発表した。

AISRFは、豪州政府最大の二国間科学プログラムとして、2006年の創設以来370件を超える豪印共同プロジェクトを支援してきた。

ラウンド16では合計400万豪ドルの助成金を確保しており、各プロジェクトに20万～100万豪ドルを提供する。

このプログラムは長年にわたり、豪印両国に利益をもたらすプロジェクトを支援し、豪州とインドの研究者との連携を強化してきた。これまで支援してきたプロジェクトには、紫外線から太陽電池を保護するフィルムや、干ばつに強いヒヨコマメの開発などがある。

今回のラウンドでは、以下の優先分野で両国共通の課題に取り組むプロジェクトが対象となる。

• 重要鉱物の処理技術・手法
• 量子コンピューティング・通信
• 再製造(remanufacturing)・製品使用終了時の回収(recovery)
• バイオケミカル、バイオ燃料、新たなバイオベース材料を含む工業製品や消費者製品のバイオマニュファクチャリング
• 農業生産性や気候レジリエンスを向上するためのバイオテクノロジー
• RNAワクチン・生物学的製剤

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部