2025年04月
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科学制度改革に関する新たな決定事項を発表 ニュージーランド

ニュージーランド政府のシェーン・レティ(Shane Reti)科学・革新・技術相(Science, Innovation and Technology Minister)は3月12日、ニュージーランド政府が進めている科学制度改革による恩恵は2025年中に得られるとの見解を述べた。

同相はクラウンリサーチ研究所(Crown Research Institute)を前身とする新たな公的研究機関(public research organisation:PRO)の設立予定について以下のように述べた。「改革による利益をより早く実現するため、クラウンリサーチ研究所から、より焦点を絞った3か所の新たなPROが10月初旬に設立される見込みである。正式な設立のための法律の制定はその後の2026年となる。経済成長に向けた政府の優先事項に沿ったこれらの新たな組織の設立を早急に進めることで、卓越した科学を提供するこれらの組織の立場をより確固としたものにすることができる」

さらに同相は、廃止されることが決定している政府のイノベーション支援機関キャラハンイノベーション(Callaghan Innovation)内の2つのグループに関する追加の決定事項を発表した。「ビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)および最適なPROへと移行されることが既に確定した機能に加えて、キャラハンイノベーションのバイオテクノロジーグループ(Biotechnologies Group)と応用技術グループ(Applied Technologies Groups)への資金拠出を延長する。この一時的な延長は、両グループの取引先にとってより円滑な移行を実現し、キャラハンイノベーションの科学者により大きな確実性をもたらすことを意図している」

バイオテクノロジーグループへの資金拠出は2027年6月末まで、応用技術グループへの資金拠出は2025年9月末まで継続される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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