オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、政府の中間予算の更新で発表された追加の交付金を歓迎すると発表した。
ティム・エアーズ(Tim Ayres)産業・科学担当相が発表した追加の交付金により、CSIROは優先分野の研究を継続しつつ、緊急の修理・保守、サイバーセキュリティ強化、資産統合計画の推進に迅速に取り組むことができる。この交付金からオーストラリア疾病対策センターの運営維持にも充てられる。
CSIROは2025年11月18日に発表した科学研究の戦略的選択により、国家的な影響が最も生み出せる分野に資源を集中させることで研究を進化させる。これは十分な規模で影響力を発揮できない研究分野からの撤退、あるいはエコシステム内の他機関がより適した立場にある分野からの撤退が含まれる。
CSIROの最高経営責任者であるダグ・ヒルトン(Doug Hilton)博士はオーストラリアの国家科学機関として、CSIROは常に科学的目的を進化させ、国が必要とする研究開発を提供しなければならないと述べた。
過去15年間、CSIROの予算配分額は年率1.3%の増加にとどまる一方、同期間のインフレ率は平均2.7%上昇した。研究コストの急騰と老朽化した建物やインフラ資産の累積的影響が相まって、CSIROの持続可能性の課題は複雑化している。
CSIROは最近発表した人員削減による節約に加えて、今後10年間でこうした課題に対処するため、少なくとも年間8000万~1億3500万ドルの追加投資を必要とする。この資金には、安全で目的に適した施設を確保するための重要な修理・保守への資金配分や、研究者が国家的問題に対して大規模に解決策を発明・展開できるよう適切な研究機器やインフラ、技術への投資が含まれる。
同博士は、継続的な投資がCSIROの長期的な財務の持続可能性に対処する上で重要であると述べ、「CSIROの責任者として、組織を繁栄させるための基盤を整える決意です。科学研究開発はオーストラリアの未来の核であり、これらの投資は選択ではなく必須の課題です」と強調した。
(2025年12月17日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部