ニュージーランドのオークランド大学(University of Auckland)は1月7日、同大学イノベーション・起業センター(CIE)の卒業生が、新たに設立された公的研究機関であるニュージーランド先端技術研究所(NZIAT)の運営に参画していることを明らかにした。
NZIATはその設立準備の過程で、同大学のイノベーション・エコシステムとの結びつきが生まれた。NZIAT理事会メンバーのグレッグ・オグレイディ(Greg O'Grady)教授とキャザー・シンプソン(Cather Simpson)教授は、CIEが開講するプログラムを履修し、研究や起業家精神、ガバナンスに関する経験を持つ著名な人物である。
彼らのNZIAT理事会メンバーへの任用は、研究リーダーに求められる役割が大きく変化していることを示しており、学術界や産業界、商業化の間を行き来する能力がますます重要になってきている。
急速な技術変化により世界中の経済と産業が再構築される中、NZIATは国家的なプラットフォームとしての役割を担う。その使命は、国内の研究体制を整合し、重複を減らし、未来の産業を形作る技術において発見から応用までの道筋を加速させることである。
NZIATは、先端技術が最も急速に融合する分野を初期の目標としている。次世代の磁気・材料技術や人工知能、量子技術は、研究と応用の交差点にあり、医療やエネルギーから輸送、製造、宇宙産業に至る幅広い分野に影響を及ぼすと考えられる。
NZIATはオークランドの中央拠点から運営され、全国に広がる研究投資ネットワークにより支えられている。この分散型モデルの体制は、大学や研究機関、産業界の連携強化を図ると同時に、研究成果がより効果的に実用化される環境整備を目指している。
CIEのディレクターであるダーセル・キーン(Darsel Keane)氏は、「私たちのイノベーション・エコシステムの関係者がニュージーランドの未来に影響を与える重要な取り組みをリードしていることは本当に光栄なことです。NZIATの取り組みは、ニュージーランドが競争力を持ち、長期的な能力を構築するために必要なことです」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部