最新フォトニクスディスプレイ技術で研究交流、米大学代表団が台湾訪問

台湾の陽明交通大学(NYCU)は7月1日、米国の大学の代表団が最新のフォトニックディスプレイ技術を学ぶために6月末に台湾を訪問し、同大学のフォトニクス学科(Department of Photonics)が主催する短期研修や台湾企業の視察に参加したことを報告した。

この研究交流は、全米科学財団(NSF)が直接後援しているもので、今年で2年目を迎える。昨年は、国立台北科技大学(Taipei Tech)で開催され、今年はNYCUが主催した。NYCUは、40年以上にわたりフォトニクス分野の研究を手がけており、先端ディスプレイ技術においてトップクラスの学術的実績を持っていることから、今回、プログラムを主催する運びとなった。米国代表団には、ペンシルベニア州立大学とデイトン大学のフォトニクス関連分野の教授6人と大学院生12人が参加した。

最新のディスプレイ技術を共同で学ぶ米国と台湾の学生ら
(出典:いずれもNYCU)

研修プログラムには、ディスプレイ技術に関する基本講座や研究室での実習、プロジェクトコンテスト、企業訪問などが盛り込まれていた。代表団は、群創光電やイーインク(E Ink Holdings)などの企業を訪問し、マイクロLED、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)、電気泳動電子ペーパーディスプレイ技術といった革新的な技術や応用について見識を深めた。このような企業訪問は、台湾と米国の学術・産業分野における国際協力の深化につながると期待されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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