2024年06月
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レイテ島企業と提携、中小企業の技術導入を促進 フィリピン科学技術省

フィリピン科学技術省(DOST)は、零細・中小企業(MSME)の技術向上を目的として、レイテ島の企業グループと提携した。国営フィリピン通信社(PNA)が5月13日に伝えた。

協定に署名するDOST東ビサヤ地域事務所 とレイテ島企業グループ
(PNA photo by Sarwell Meniano)
(出典:PNA)

DOST東ビサヤ地域事務所担当官のルフィノ・メンゴテ(Rufino Mengote)氏とレイテ島の企業グループであるフィリピン商工会議所(PCCI)タクロバン・レイテ支部の職員は5月13日、2024年地域科学技術・イノベーション週間(RSTW)イベントを促進する協定に署名した。

今年のRSTWは6月25日~27日に開催され、カカオ加工、健康補助食品、災害監視など38種類のMSME向け技術が展示される。今年のRSTWのテーマは「より青く、よりスマートな東ビサヤ」で、ブルーエコノミーと呼ばれる環境保護のための持続可能な海洋資源管理経済開発モデルに焦点を当て、ムール貝の加工品製造システム改善やマングローブ植林などのプロジェクトが紹介される予定である。

DOSTとPCCIは、それぞれのネットワークとコミュニケーション・チャンネルを通じてRSTWの知名度を高め、多様な聴衆が参加するよう、宣伝資料や戦略について協力する方針を示した。DOSTは、このイニシアチブを通じて、地元製品の市場性を高め、MSMEの成長を支援することを目指している。

PCCI事務局長のジョナサン・カルバラ(Jonathan Calvara)氏は「今まで、地元産品はたくさんあるのに、加工業者、企業グループ、DOSTの連携不足により市場での活用が十分にできていませんでした。このパートナーシップを通じて、小規模業者が成長できるよう支援したいと考えています」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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