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スマートロボットがハウスクリーニングに参入 100世帯以上が利用

2026年05月20日

 中国広東省深圳市南山区で、清掃スタッフとスマートロボットが協力して行うハウスクリーニングサービスが導入されている。人民日報が伝えた。

 自変量機器人科技(深圳)はこのほど、生活サービスプラットフォーム企業の58集団と提携し、広東省深圳市でスマート清掃サービスを開始した。その第一弾としてロボット清掃員が稼働し、人と連携して家庭向けサービスを提供している。利用の申し込みは多く、予約から利用まで約2週間待つこともあるという。

 作業は役割分担で進む。ロボットはリビングやダイニングでのごみ回収や整理整頓を担当し、人間のスタッフは寝室などの清掃を行う。ロボットは障害物を避けながら移動し、散らばった物を把持して種類ごとに整理し、その後テーブルを拭くなどの作業を順に行う。

 58集団深圳支社の黎子文マネージャーは、「人とロボットの協働では、ロボットがテーブル整理やソファの整頓、靴の配置といった反復的で負荷の大きい作業を担当し、人間は細部の清掃や台所・浴室の処理、消毒などの作業を担う」と説明した。

 ロボットは実務を通じて性能を向上させている。作業終了後には、匿名化された認識データと操作データが学習プラットフォームに送信され、モデルの更新に利用される。黎氏によると、初回の検証ではタオル1枚を拾うのに十数分かかっていたが、1週間後には単独でテーブル拭きが可能となり、現在ではペットの排せつ物の処理や衣類の折りたたみなども行えるようになっている。

 現場では、パッケージ情報をもとに薬を分類したり、期限切れの食品を識別して分ける機能も確認された。一方で、安全性への配慮から水を扱う作業には対応しておらず、動作速度も抑えられている。

 作業時間は約3時間で、清掃スタッフが他の部屋を終えるのと同時に、ロボットもリビングとダイニングの整理を終えた。従来、約130平方メートルの住宅では一般的な清掃に4〜5時間を要していた。

 市場の反応も出ており、58同城のオンラインプラットフォームでは1日8件の予約枠が設定されているが、予約は約2週間先まで埋まっている。料金は人によるサービスと同水準で、3時間の利用料金は約140元(1元=約23円)。深圳に続き、北京でも同様のサービスが開始されている。

 家庭分野はスマートロボットにとって応用の最終段階とされており、対応できる作業範囲の拡大や、人との連携効率、複雑な住環境への適応、利用者の受容性などが課題とされている。

 自変量機器人科技の応用エンジニアである王家燊氏は、「家庭環境では状況に応じた柔軟な対応が必要だ」と指摘する。同社は基盤モデル「WALL-B」を開発し、ロボットが作業中に判断を修正できる仕組みを導入している。

(画像提供:人民網)

 
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