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中国で人型ロボットにも「身分証」 生産から回収まで追跡管理

2026年06月03日

 中国で、人型ロボットを個体ごとに識別する「IDコード」の導入が進められている。北京経済技術開発区でこのほど開かれた会議で、人型ロボットを生産から回収まで管理する「人型ロボット全ライフサイクル管理サービスプラットフォーム」が発表された。経済日報が伝えた。

 同時に発表された「人型ロボット全ライフサイクル管理規範」では、今後、すべての人型ロボットに29文字で構成される「IDコード」を付与し、「誕生」から「廃棄」までを管理する方針が示された。人型ロボットが、個体ごとの固有IDを持つことになる。

 人型ロボット産業では現在、技術の進化や生産能力の拡大、実用化に向けた動きが進んでいる。2025年の中国の人型ロボット完成品の出荷量は世界シェアの大部分を占め、京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタ、珠江デルタの産業集積地には、500社を超える中核企業が集まっている。

 人型ロボットの導入が広がる一方で、企業ごとにIDの付け方が異なるため、企業や業界、利用場面をまたいだ識別が難しいことや、事故やトラブルが発生した際の責任の所在、追跡方法が課題となっている。

 ロボットをどう正確に識別し、問題発生時にどう追跡するのか。中国電子技術標準化研究院の于秀明副院長は、「今後、各人型ロボットのIDコードは唯一で、変更できず、全ライフサイクルを通じて使われる。このコード体系は主要メーカーとの協議を経て、最終的に29文字構成に決まった。4つの区分で構成され、人型ロボットの『身分証』として機能し、全ライフサイクル追跡システムの基盤となる」と説明した。

 IDコードは4区分で構成される。国家コードは2文字で、製品の原産地を示し、国境を越えた追跡や輸出時の管理に使う。企業名称コードは4文字で、製造企業を識別し、責任主体を追跡できるようにする。製品型番コードは6文字で、製品モデルや技術的特徴と対応させ、製品分類や出荷時期を明確にする。シリアル番号は17文字で、同一モデル内の個別製品を識別し、生産から回収まで個体単位で追跡できるようにする。

 于氏は、固有のIDコードを通じて、人型ロボットを分野や業界、用途をまたいで管理できるようにし、安全や管理、ガバナンス上の課題に対応すると説明した。これにより、人型ロボットの実用化を進めやすくする狙いがある。

 2025年9月には、中国電子技術標準化研究院と中国電子学会が中心となり、50以上の機関・企業とともに標準作成グループを設立した。現在は「人型ロボット全ライフサイクル管理規範」の団体標準化に加え、強制国家標準と業界標準の立ち上げも進めている。

 同プラットフォームは、研究開発、生産、参入、販売、使用、メンテナンス、廃棄、回収までを対象とする管理サービス体系として構築されている。これまでに中国国内の人型ロボット企業100社余りを対象に、200以上の製品型番、2万8000台余りのロボットに全ライフサイクルのIDコードを付与したという。

 
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