中国長江三峡集団有限公司(三峡集団)が建設する洋上風力発電向けの大型変換所「海風の心」が5月27日、江蘇省南通市の振華埠頭を出発し、広東省陽江沖での据え付けに向かった。科技日報が伝えた。
「海風の心」は、三峡陽江青洲第5期・第7期洋上風力発電所向けのフレキシブル直流変換所だ。風力発電機が発電した66キロボルト(kV)の交流電力を、±500kVの高圧直流電力に変換し、需要地へ送電する役割を担う。
同変換所は、全長85.5メートル、幅82.5メートル、高さ44メートルで、平面面積は標準的なサッカー場1面分に相当する。総重量は約2万5000トンで、内部には電気設備、空調・換気設備、防火設備などが組み込まれている。
洋上設備は、塩分を含んだ霧や高湿度などの影響を受けやすい。このため、プロジェクトチームは設備を強化し、防食・耐震設計を採用した。
洋上風力発電所は陸地から離れているため、発電した電力をいかに効率よく陸上へ送るかが課題となる。「海風の心」では、フレキシブル直流送電技術を使い、年間約60億キロワット時(kWh)の電力を需要地へ送る計画だ。
計画では、「海風の心」は約1090カイリを航行し、約1週間後に沖合70キロメートル超の広東省陽江沖へ到着する。現地では、陸上で組み立てた1万トン超の上部構造物を、洋上にあらかじめ設置したジャケット式基礎に接合する方式で据え付ける。
三峡陽江青洲第5期・第7期洋上風力発電所が完成すれば、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)へ年間約60億kWhの電力を供給する見通しだ。これは年間約493万トンの二酸化炭素排出量削減に相当するという。

(画像提供:人民網)