中国大唐集団が山東省で建設した高効率石炭火力発電プロジェクトの1号機が6月8日、168時間の最大負荷試運転を終え、商業運転を開始した。同プロジェクトは「大唐山東鄆城630℃国家電力実証プロジェクト」で、630℃級2段再熱超々臨界方式を採用した100万キロワット(kW)級発電ユニットとなる。人民日報が伝えた。
石炭火力発電では、発電ユニットの主要パラメータが熱効率を左右し、発電の経済性に関わる要素となる。現在、中国国内で運転中の一般的な100万kW級石炭火力発電ユニットの発電熱効率は、おおむね49%前後となっている。大唐鄆城プロジェクトは、運転パラメータの向上、システム構造の最適化、主要材料の高度化などにより、設計発電熱効率を50.05%とした。主蒸気圧力は35.5メガパスカル(MPa)、再熱蒸気温度は631℃で、供給電力量1キロワット時(kWh)当たりの石炭消費量は256.28グラムとなっている。
同プロジェクトでは、設備の中国製比率が98.89%となっている。最大負荷運転時には、一般的な100万kW級ユニットと比べ、2基合計で年間20万8000トンの標準石炭を節約し、二酸化炭素排出量を54万トン削減できるという。節約分の石炭を発電に用いた場合、25万世帯の年間電力需要を満たすことができるとしている。

(画像提供:人民網)