卓球台の前に立った中国の人型ロボット「智元遠征A3」が、飛んでくる球を捉え、自ら軌道を予測してラケットを振った。智元遠征A3は15日、遠隔操作や事前スクリプト、人的介入なしで卓球の対戦動作を行った。毎秒5メートルを超える球に対応し、視覚認識から軌道予測、全身の動きの制御、打球までを自律的に実行した。大洋網が伝えた。
卓球では、球の回転や落下地点、軌道が短時間で変化する。こうした動きに対応するため、智元遠征A3は視覚認識、軌道予測、全身運動計画、打球までを一連の閉ループ制御として処理した。
今回の技術は、智元と北京大学の仉尚航チームによる共同研究の成果だ。人型ロボット向け卓球運動制御アルゴリズム「SpikePingpong」と、北京大学の黄鉄軍教授が開発した20kHz高周波パルスカメラを活用した。これにより、ロボットの視覚応答速度は従来方式より10倍向上し、ラケットとボールの接触点をミリメートル級の精度で予測できるようになったという。
智元によると、同社はこれまでに人型ロボットを累計1万台以上出荷しており、案内・販売支援、工業製造、商業サービス、物流搬送などの分野で導入を進めている。

(画像提供:人民網)