欧州特許庁(EPO)は2日、ベルリンで欧州発明家賞の授賞式を開き、2026年の受賞者を発表した。中国の余海軍氏と謝英豪氏は、使用済み電池のリサイクル技術により「EPO非加盟国部門」を受賞した。一般投票などで選ばれる「ポピュラー賞」も同時に受賞した。新華社が伝えた。
EPOによると、両氏は使用済みリチウムイオン電池を再利用するための「逆方向位置決め(リバース・ポジショニング)」技術を開発した。使用済み電池や電池製造時に生じる廃材から、ニッケル、コバルト、マンガン、リチウムなどを回収し、高性能な正極材料へ直接再生して、新たな電池の製造に利用する。大規模な産業利用を想定した技術である。
両氏は、広東邦普循環科技有限公司に所属している。余氏はEPOの発表を通じ、受賞は研究開発チーム全体による成果だとした上で、電池のリサイクルを引き続き進め、中国と欧州の新エネルギー分野における技術協力を促したいと述べた。
欧州発明家賞は、EPOが2006年に創設した。社会が直面する課題の解決につながる発明を生み出した個人やチームを表彰するもので、2026年は食品化学、エネルギー、バイオテクノロジー、環境技術などの分野から受賞者が選ばれた。