中国国家電網甘粛省電力公司によると、2026年6月末時点で、甘粛省の新型エネルギー貯蔵設備の系統連系容量は前年同期比69%増の1026万キロワット(kW)となり、1000万kWを突破した。電力需要が高まる時間帯の供給力を確保するとともに、風力・太陽光発電による電力の活用拡大につなげる。新華社が伝えた。
甘粛省は風力・太陽光発電の開発可能量が中国国内でも上位にあり、省内の新エネルギー発電設備容量は8200万kWを超え、総発電設備容量の約65%を占めている。新型エネルギー貯蔵は、風力や日照の状況によって変動する発電量と電力需要の時間的・地域的なずれを調整し、電力網の安定運用や新エネルギー電力の活用に使われる。
新型エネルギー貯蔵は、日中の日照や風が十分にある時間帯に余剰電力を蓄え、風や日照がない時間帯に放電することで、発電量の変動を調整する。甘粛省の新型エネルギー貯蔵設備の最大放電出力は500万kWを超えており、100万kW級の火力発電ユニット5基分のピーク時発電能力に相当する。電力系統の指令にミリ秒単位で応答し、新エネルギー拠点と連携して中国中・東部の電力需要地への送電にも利用される。
国家電網甘粛省電力公司の試算では、1000万kW規模のエネルギー貯蔵設備を使い、太陽光・風力発電の出力が高まる時間帯に余剰電力を蓄えることで、新エネルギー利用率を約3ポイント高められる。年間では約75億5000万キロワット時(kWh)のグリーン電力を追加で活用でき、標準石炭約93万トンの節約に相当する。

(画像提供:人民網)