2026年07月13日-07月17日
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AIで簡牘を解読、破片も接合 中国の考古学で活用進む

2026年07月17日

 中国の考古学分野で近年、AI(人工知能)の活用が広がっている。簡牘に書かれた文字の認識や破片の接合に加え、唐三彩の俑を使った動画制作などにも利用されている。光明網が伝えた。

 西北師範大学管理学院教授で、甘粛省簡牘科学デジタルセンター長の張強氏は、「簡牘(竹簡・木簡)は、出土してから解読に至るまで、洗浄、赤外線スキャン、文字の判読、句読、破片の接合など多くの工程を要する。資料が膨大なため、作業を終えることが難しい場合もある。こうした反復性の高い基礎作業にAIを活用できないかと考えてきた」と語った。

 張氏は、「2024年6月、研究チームが開発した『簡牘学術資源データ共有プラットフォーム』が運用を開始し、中国西北地域で出土した漢代の簡牘4万点余りのデジタル資料を収録した。2025年には甘粛簡牘博物館と共同で、簡牘文字の検出・認識に特化した大規模データセット『DeepJiandu』を公開した。簡牘の赤外線画像や釈文などを統合し、文字の位置や種類をアノテーションすることで、AIの学習に利用できるようにした」と説明した。

 こうしたデータを基に、AIは簡牘整理の複数の工程で利用されている。

 まず、文字の自動検出と抽出である。AIは簡牘上の各文字の位置を検出して枠で示し、欠損部分にも印を付ける。これにより、研究者が文字を一つずつ手作業で指定する作業を減らせる。

 次に、文字認識と解読の支援である。不鮮明な文字について複数の候補とそれぞれの確率を提示する。文字の検出精度は92%を超えており、研究者は確率の高い候補から検討できるという。

 さらに、画像の鮮明化や画像検索にも使われている。薄れた筆画を見やすくするほか、数万点の文字画像から類似した字形を検索できる。破損した簡牘を接合する際の手掛かりにもなる。

 これまで数カ月を要していた整理作業についても、AIを利用することで初期的な結果をより早くまとめられるようになった。研究者は、作業に要する時間を減らし、解釈や判断、総合的な分析に充てることができる。

 山東省の済南考古館では、AIを使って唐三彩の俑に山東方言を話させる動画を公開した。動画を見た来館者から、「山東なまりを話す胡人俑はどこか」と尋ねられることもあるという。

 済南市考古研究院調査探査部長で、樊家遺跡発掘プロジェクト責任者の何利氏は、「AI技術を使って文化財に話をさせる動画がインターネット上で話題になった。従来の静的な展示とは異なる方法で文化財を紹介するため、この動画を制作した」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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