2026年08月03日-08月07日
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リンゴ1個を平均7.5秒で収穫 西北農林科技大学が「双子」ロボット開発

2026年08月04日

 中国有数のリンゴ産地である陝西省では、多くの果樹園が丘陵地帯や谷間にあり、大型農業機械の導入が難しい。収穫効率の低さや人件費の上昇、人手不足が課題となる中、西北農林科技大学の研究チームが、大小2台の機体でリンゴを収穫する「双子」ロボットを開発した。平均7.5秒でリンゴ1個を収穫できるという。新華社が伝えた。

 陝西省のリンゴ生産量は、中国全体の約4分の1を占める。果実の収穫は長年にわたって人手に頼ってきたが、多くの果樹園では大型機械を導入しにくく、収穫作業の省力化が課題となっている。

 西北農林科技大学機械・電子工程学院の楊福増教授率いる研究チームが開発した「双子」リンゴ収穫ロボットは、大小2台の半人型ロボットを共通のクローラー式走行台車に搭載している。背の高い大型機は地上1.5メートル以上にあるリンゴを収穫し、背の低い小型機は低い位置を担当することで、果樹全体を対象に作業できる。

 大型機のロボットアームは関節数が多く、枝葉を避けながら、さまざまな角度や姿勢で収穫できる。小型機は直交座標型の産業用ロボットアームを採用しており、作業範囲が広く、動作も速い。頭部とロボットアームにはビジョンシステムが搭載されており、果樹の形状や果実の色、大きさを読み取り、その情報を制御システムにリアルタイムで送る。

 制御システムは画像認識アルゴリズムを使って、リンゴの木や枝、果実を識別する。病害虫の被害を受けた果実を判別し、外観の良い果実を選んでロボットアームに収穫を指示することもできる。果実の認識、選別、収穫を組み合わせることで、収穫するリンゴを個別に選べるようにした。

 研究チームによると、現在の「双子」ロボットは、平均7.5秒でリンゴ1個を収穫できる。実用化後は、1時間当たり約800個を収穫できる見込みだ。実際の果樹園に近い環境に対応するため、丘陵地形を再現した実験施設で試験を重ね、最大15度の傾斜を上れることを確認した。溝や段差を越える能力についても改良を進めている。

 陝西省内の約33ヘクタールの果樹園では、複数の無人機器を組み合わせた模擬デモンストレーションも行われた。地上では巡回点検ロボットが病害虫や収穫状況を確認し、2台の搬送ロボットが収穫ロボットと連携して果実を運ぶ。上空ではドローンが低空飛行し、リモートセンシングカメラで地上の状況を把握する。

 2024年9月には、陝西省黄陵県に中国初のリンゴ全工程機械化実験拠点「西北農林科技大学延安リンゴ全工程機械化実験拠点」が設立された。楊教授のチームが計画・設計を担当し、耕起、除草、農薬散布、袋掛け、収穫の各工程へのロボット導入を進めている。「双子」ロボットも2025年10月、同県で初の実地デモンストレーションを行った。

(画像提供:人民網)

 
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