中国江蘇省徐州市の住宅団地で、閉山した炭鉱の坑内水を利用した集中冷房の実証実験が行われている。室内のエアコンを使用せず、室温を約25℃に保つことができるという。中央テレビニュースが伝えた。
同システムは、床暖房用の配管に低温水を循環させ、床から室内の熱を吸収する放射冷房方式を採用している。
冷熱源として利用するのは、閉山した臥牛山炭鉱の坑内水である。坑道内にたまった水は年間を通じて約19℃に保たれ、継続的に流れている。現地企業は、この坑内水を住宅団地の熱交換施設に送り、冬季の地域暖房に使用する配管網を通じて各家庭に冷水を供給している。
熱供給会社の研究プロジェクト責任者によると、廃坑の坑内水を冷熱源として利用することで、エアコンの室外機から放出される熱を減らし、都市部のヒートアイランド現象の抑制にもつながるという。
従来のエアコンと比較すると、同システムのエネルギー消費量は約50%少ない。現在実証実験に参加している約100世帯の冷房負荷を基に試算すると、二酸化炭素排出量を年間約50トン削減できるとしている。
徐州市中心部では現在、2社の熱供給会社が、それぞれ約半数の利用者を担当している。関係当局は、実証実験で有効性が確認されれば、この冷房方式を広い地域に導入する計画だ。実証団地の冷房料金は四半期ごとに徴収し、1平方メートル当たり4元(1元=約23円)としている。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より