中国の国防科技創新研究院の常超氏のチームが、首都医科大学附属北京天壇医院の何江弘氏、楊芸氏のチームと共同で、意識障害患者を対象としたテラヘルツ波による脳機能修復の臨床試験を実施した。意識障害患者の覚醒促進や脳外傷後の認知機能修復への応用が期待される。人民日報が伝えた。
今回の臨床試験は、脳神経外科における脳深部刺激療法(DBS)の植込み手術を基盤として実施した。研究チームは、精密な手術位置の特定と術中モニタリングの下、患者の中央視床と大脳皮質にテラヘルツ波を照射した。術中のリアルタイムモニタリングと術後のデータ解析では、テラヘルツ波による刺激で複数の脳領域間の機能的結合性が高まり、テラヘルツ波とDBSを併用した場合には、改善効果がさらに顕著だった。脳内の神経回路活動を調整し、意識障害患者の神経機能の再構築や意識回復につながる可能性が示された。
患者の術後のバイタルサインは安定しており、神経機能も回復傾向を示している。今回の試験では、術中のテラヘルツ波による神経刺激技術を神経系疾患の治療に応用する際の安全性と実施可能性が確認された。