中国で19日、ロケット「朱雀3号遥2」が打ち上げられ、第1段が所定の場所に着陸した。中国で軌道級ロケットの第1段を陸上で回収したのは初めて。中央テレビニュースが伝えた。
中国ではこれに先立ち、7月10日に「長征10号B」の第1段を洋上で回収している。発射場から300キロ余り離れた回収プラットフォームで、着陸脚を使わず、回収船「領航者号」に設けたワイヤーでロケットのフックを受け止める方式を採用した。
その40日後、「朱雀3号」は着陸脚を使って垂直着陸する方式で第1段を回収した。中国では、洋上でのネット方式と陸上での垂直着陸方式の2種類が相次いで実証された。
ロケット第1段の再利用は、打ち上げコストの削減につながる可能性がある。北京航空航天大学宇航学院の張振華副院長(研究担当)によると、第1段はロケット全体のコストの約70%を占め、回収後に繰り返し使用できれば、1回当たりの打ち上げコストを抑えられるという。
「朱雀3号」は大規模な衛星コンステレーションの構築を想定して設計されており、再利用によって低軌道衛星の打ち上げコストや打ち上げ間隔の短縮につながる可能性がある。
今後は、回収した第1段の再飛行が焦点となる。「朱雀3号」は半年以内に再飛行試験を実施する計画で、総指揮を務める戴政氏によると、回収した機体の点検や状態データの収集、整備を行った後、再び飛行に投入する予定。将来的には第1段を少なくとも20回再利用する計画としている。