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衛星データを29カ国へ輸出 海南省に中国初の加工拠点

2026年09月01日

 中国海南省文昌市で8月25日に開かれた2026文昌国際航空宇宙フォーラムの開幕式で、海南航天データ越境加工貿易区が発足した。中国で初めて衛星データの国際的な加工・取引に特化した貿易区で、海南自由貿易港の政策や文昌の宇宙打ち上げ拠点を活用し、データの収集、保存、加工、取引までを一体的に扱う国際的な宇宙データ拠点の構築を目指す。中国新聞網が伝えた。

 同加工貿易区は文昌国際宇宙城に設置された。文昌は低緯度に位置し、打ち上げ方向の自由度が高いほか、落下区域の安全性や海上輸送の利便性などを生かし、ロケット、衛星、データ関連産業や宇宙観光、宇宙分野と他産業を組み合わせた事業を重点的に展開している。現在、ロケット打ち上げ、宇宙機の組み立て・試験、衛星データの受信などを行う体制や関連事業が整備されている。

 海南省で加工された衛星などのデータは現在、米国、英国、ロシアなど29カ国に輸出されている。2026年5月には、海南省が中国で初めてリモートセンシング衛星データの国外移転に関する安全評価を完了し、データの大規模輸出に向けた環境整備を進めた。

 国家データ局はその1週間前、中国国内の10地域でデータ分野の国際協力に関する第1弾の試行事業が始まったと明らかにした。海南省も対象地域の一つで、データの国外移転や国際的なデータサービスなどを重点分野として試行する。

 海南省がこのほど発表した「第15次五カ年計画(2026~30年)」関連特別計画では、「海南省第15次五カ年計画ハイテク産業発展計画」が、文昌国際宇宙城による海南自由貿易港の国際データ通信ルートを活用した国際衛星データ加工貿易区の設立や、高解像度衛星リモートセンシングデータの海外での活用を支援するとしている。また、「海南省第15次五カ年計画サービス業発展計画」は、データサービスの開放・活用拠点を整備し、EU(欧州連合)やASEAN(東南アジア諸国連合)向けのデジタル加工貿易区を設けるとともに、商業、文化、工業、地理情報などのデータを国外向けに提供するサービスを展開するとしている。

 
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