中国科学院はこのほど、「第15次五カ年計画」発展計画(以下、「計画」)を発表し、今後5年間の発展目標や主要任務、取り組みを示した。中央テレビニュースアプリが伝えた。
「計画」は、「第15次五カ年計画(2026~30年)」期間における中国科学院の科学技術分野の重点課題を示したもので、基礎研究、戦略的ハイテク、持続可能な発展の各分野で重点的に取り組む研究テーマを定めた。人工知能(AI)の科学研究への活用や研究基盤の強化、地域ごとの研究拠点の配置なども盛り込んだ。また、世界トップレベルの研究機関を目指し、教育・科学技術・人材育成の連携、国家科学技術シンクタンクの整備、研究組織や管理体制の改革、研究成果の移転・実用化、国際的な科学技術交流・協力などを進める。
研究分野では、中国の科学技術政策で掲げる「4つの方向性」に基づき、集積回路、AI、量子科学技術、生命科学・バイオテクノロジー、BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)、制御可能な核融合などを重点分野とする。さらに、オプトエレクトロニクス、宇宙、情報、海洋、エネルギー、材料などのハイテク分野、農業、地球・資源、大気・海洋・生態環境など持続可能な発展に関わる分野、数学、物理学、化学、生物学、天文学、地球科学などの基礎・先端・学際研究にも取り組む。地域別では、北京(北京・天津・河北)、上海(長江デルタ)、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)を主要拠点とし、合肥、成都・重慶、武漢、西安をそれに次ぐ拠点、その他の重点地域を地域拠点とする「3+4+X」の研究拠点網を整備する。
「計画」では、AIによる研究手法の変化を科学技術イノベーションを加速する手段の一つと位置付け、独立した章を設けた。重点分野の研究にAIを活用するとともに、研究管理のスマート化を進め、研究の組織・管理方法の見直しにつなげる。
基礎科学、戦略的ハイテク、持続可能な発展などの分野でAIの活用を進めるため、中国科学院が持つ数学、コンピューター科学、制御科学、科学データなどの研究基盤を活用する。「磐石・科学基盤大規模モデル」、スマート科学者システム、科学コーパス、科学データセンターなどの研究インフラを整備し、相互に連携した研究支援体制を構築する。
また、国家重要科学技術インフラや国家野外科学観測研究ステーションなどの施設について、デジタル化、ネットワーク化、スマート化を進める。データの収集・統合や標準化、セキュリティー対策を強化するとともに、データの連携・活用を進め、重点分野の研究や重要な科学技術プロジェクトに利用する。
(提供元:人民網)