中国の清華大学物理学科の丁世謙副教授らの研究チームは、独自に開発した波長148ナノメートルの連続波真空紫外レーザーと、トリウム229を添加したフッ化カルシウム結晶を用いて原子核時計を開発し、安定動作を実証した。従来の原子時計で利用される電子の遷移ではなく、原子核の遷移を時間・周波数の基準に用いる技術を実証した。新華社が伝えた。
研究成果は7日、国際学術誌「Nature」にオンライン掲載された。同日、オーストリアのウィーン工科大学などの研究チームも、独立して原子核時計の動作を実証した論文を同誌に発表した。
原子核時計は、レーザーを使って放射性同位体「トリウム229」の原子核内部でエネルギー準位間の遷移を起こし、その周波数を基準として時間を計測する装置だ。
原子核は原子そのものよりもはるかに小さく、外部の電磁環境による影響を受けにくい。このため、原子核時計は従来の原子時計を上回る精度を実現できる可能性があり、より高精度で実用性の高い時間・周波数の基準として期待されている。

(画像提供:人民網)
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