人工知能(AI)が仮説を立て、ロボットが実験を行う研究システム「ロボット科学者2.2(機器科学家2.2)」が18日、安徽省合肥市で発表された。発表は、AIを活用した科学研究を推進する「智能科学家生態連盟」の第4回年次総会で行われた。中国新聞社が伝えた。
中国科学技術大学でAIによる物質創製を研究する「科学智能物質創制中心」の江俊主任は、AIの活用が科学研究の進め方を変える重要な方向性になっていると説明した。「ロボット科学者2.2」は、AIを活用した新世代の物質科学研究システムで、大規模AIモデルが「大胆な仮説」を立て、小規模AIモデルが「慎重な検証」を行い、研究ロボットが精密な実験を担う。これらを組み合わせることで、新たな物質を自律的に創製し、新たな知識を発見できるという。
江主任は、「科学者が長年にわたって蓄積してきた経験を、必要に応じて利用できる技能として体系化し、より多くの研究開発チームが活用できるようにしたい」と述べた。同システムには、すでに先進的な研究ロボット110台、AI化学ワークステーション196台、研究ロボット用の命令セット508種類、化学実験テンプレート3200種類、科学研究向けAIモデル310種類が統合されている。バイオ医薬、グリーン農業、新エネルギー、宇宙探査などの分野で活用されているという。
また、会議では中国科学技術大学教育基金会が、AIを活用した科学研究に携わる人材を対象とする奨学・助成基金を発表した。同基金は毎年500万元(1元=約24円)を超える資金を提供し、AIによる物質創製分野の人材を支援する。
(提供元:人民網)