中国自然資源部は22日、広東省深圳市で開かれた「2026年海洋中心都市フォーラム」で、「中国海洋エネルギー開発利用報告2026」を発表した。同部海洋戦略計画・経済司の孟慶塁副司長によると、中国政府が海洋エネルギー産業に関する報告書を発表するのは今回が初めて。中国新聞社が伝えた。
報告書によると、中国では第14次五カ年計画(2021~25年)以降、海洋エネルギーの開発・利用に関する政策や制度の整備が進み、実証事業の規模も拡大した。発電設備の累計容量は12.3メガワット(MW)に達した。
海洋エネルギーとは、海水を利用して得られる再生可能エネルギーの総称で、潮の満ち引きを利用する潮汐エネルギーのほか、潮流エネルギー、波力エネルギー、海洋温度差エネルギー、塩分濃度差エネルギーの5種類がある。
孟氏は、海洋エネルギーの利用が広がれば、家庭や工場だけでなく、陸地から離れた島や沖合・深海の施設にも電力を供給できると説明した。また、海洋産業の発展やGX(グリーントランスフォーメーション)、人々の生活の向上にも役立つとの見方を示した。
報告書によると、2021年以降、中国で新たに設置された海洋エネルギー発電設備の容量は3.3MWを超え、世界全体の新規設備容量の30%以上を占めた。MW級の潮流発電装置については、中国国内で設計・製造から運転・保守まで行う技術の開発が進められている。また、MW級の波力発電装置を使った離島への電力供給の実証も行われた。このほか、海洋エネルギーを海洋観測、海水淡水化、海面養殖、海水からの水素製造などと組み合わせる技術開発も進められている。
報告書によると、中国は近海や主要海域の海洋エネルギー資源について調査を行い、5種類のエネルギー資源の分布図を作成した。また、国家海洋総合試験場や野外科学観測所などを利用した海洋エネルギー関連設備の試験・認証体制を整備し、一部で運用を始めている。
(提供元:人民網)