中国・内モンゴル自治区アルシャー盟のゴビ砂漠で、データを活用したトマトのスマート栽培が行われている。バヤンホト鎮バヤンホデ村のスマート農業産業パークでは、2万8000平方メートルのスマート温室を整備。換気システムにより、屋外の気温が30℃を超える夏でも、温室内を22~26℃に保っている。中国新聞網が伝えた。
温室ではココピート(ヤシガラ培土)を使ってトマトを栽培し、収穫したトマトはコールドチェーン輸送車で北京へ出荷される。同パークの生産部マネージャー、苗強強氏によると、温室内の温度、湿度、照度、培地の養分データをリアルタイムで監視し、ビッグデータに基づいて水・肥料の供給、換気、人工補光などの設備を自動制御している。砂漠地帯特有の高温や乾燥、土壌の塩害といった栽培条件に対応し、果実の形や糖度、品質の安定につなげている。栽培初期から北京の複数の大手スーパーマーケットチェーンと供給契約を結んでいるという。
システムは、作物の生育段階に応じて培養液の配合も調整する。例えば、果実肥大期にはカリウムの供給量を自動的に増やし、着色期には給水を抑えて糖分の蓄積を促す。市場動向に応じて生育速度を調整することも可能だという。同施設は現在、浙江大学熱能工程研究所の「スマート農業ゼロカーボンエネルギー共同実験室」となっている。
苗氏が収穫したトマトの果汁を糖度計で測定すると、「11.8」と表示された。苗氏によると、市場で販売されている一般的なトマトの糖度は9前後だが、同社のスマートシステムで栽培したトマトはすべて11以上で、食感も優れているという。

(画像提供:人民網)