中国は6G(第6世代移動通信システム)の商用化に向け、中核技術の開発を加速する。中国国務院新聞弁公室が8月26日に北京で開いた記者会見で、工業・情報化部情報通信発展司の劉郁林司長が明らかにした。「第15次五カ年計画(2026~30年)」期間中、6Gの技術試験や標準策定を継続するとともに、関連産業の成熟や産業エコシステムの構築を進める。中国新聞社が伝えた。
劉氏は会見で、情報通信技術の研究開発と普及・活用を進める方針を示した。技術開発では、移動通信、光通信、衛星通信などの重要中核技術に取り組み、中でも6Gを最重要分野と位置付ける。一方、5Gや産業インターネットについては、製造業、エネルギー、医療、文化・観光などの分野で大規模な活用を進める。
電子情報製造業について劉氏は、「第14次五カ年計画(2021~25年)」期間中、中国の同産業の売上高は13年連続で41の工業業種のうち首位となったほか、スマートフォンやコンピューターなど主要な消費者向け電子製品の生産量は世界1位、ディスプレーパネルの出荷面積は世界シェア75%超となり、集積回路は中国の輸出額が最も大きい単一品目になった」と説明した。
今後5年間では、集積回路、サーバー、新型ディスプレーなどで技術開発を進めるほか、宇宙空間でのコンピューティング、仮想現実(VR)、マイクロLED、シリコン基板OLED、新型電池などの実用化・産業化を加速する。AI(人工知能)端末については、標準の対象範囲を広げ、製品カタログを整備し、消費者が製品を選ぶ際の参考情報として提供する。
消費者向け電子製品については、教育・研修、在宅での高齢者ケア、スポーツ・健康などへの活用を関係当局と連携して進める。ディスプレー技術についても、デジタル技術を活用した文化・観光、スマート医療、教育・研修などの分野への応用を進めるとしている。