中国安徽省合肥市で8月26日、エンボディドAI(人工知能)を活用したロボット店舗が営業を始めた。安徽省では初めてという。中国新聞網が伝えた。
「小麦(シャオマイ)、冷たいコーラを1本ください」「申し訳ありません。冷たいコーラは売り切れです。ライム味のスポーツドリンクとレモンティーなら冷えています」――。
利用者が店頭のQRコードを読み取り、商品を選んで決済すると、ロボット「小麦」が棚まで移動し、商品を見分けて取り出し、受け取り口まで運ぶ。注文から商品の受け渡しまで、一連の作業を自動でこなす。
買い物を体験した利用者は、「とても便利で、商品が出てくるのも速かった。QRコードを読み取って決済し、受け取るまでの操作も簡単だった。音声でやり取りできるのも面白い」と話した。
別の利用者は、街を歩いている途中に店を見つけ、スポーツドリンクを購入した。「こんなに早く商品が出てくるとは思わなかった。動きもかなり滑らかだった」と感想を述べた。
この店舗では、合肥市の技術企業が開発した「Zerith-H1」と呼ばれる車輪付きの人型ロボットを使用している。ロボットはアームを備え、移動式の店舗設備と組み合わせて運用する。1店舗当たり約300種類の商品を置くことができ、QRコードや音声で注文を受けると、商品を識別して取り出し、受け取り口まで運ぶ。1件の注文は約20秒で処理できるという。
こうしたロボット店舗には、接客サービスだけでなく、実際の利用環境でロボットを訓練する狙いもある。合肥市では、ロボットを訓練施設の中だけで学習させるのではなく、街中で実際に働かせながら性能を高める取り組みが進められている。
ロボット店舗プロジェクトの運営責任者、鄭思燦氏によると、商品を1回販売するたびに、ロボットの動作データが蓄積される。そのデータを使って、ロボットを制御するAIモデルの学習や改良を進めるという。今後は合肥市内に500~1000台を展開するとともに、海外での展開も進める計画だ。

(画像提供:人民網)