2026年09月01日-09月04日
トップ  > 中国 科学技術ニュース >  2026年09月01日-09月04日 >  人型ロボットが「顔を覆うように」走る理由 強化学習で自ら選択

人型ロボットが「顔を覆うように」走る理由 強化学習で自ら選択

2026年09月01日

 中国北京市で8月23日に行われた第2回世界人型ロボット運動会の400メートル競走で、天工チームの人型ロボットが注目を集めた。大型部門では「天工Ultra」が38秒15で優勝。一方、小型部門に出場した「天工Omni」は、両腕を顔の前に構えるような独特の走り方を見せ、ネット上で話題になった。中国日報網が伝えた。

 天工Omniは、体を前に傾けながら、両腕を大きく振るのではなく、顔を覆うような姿勢で走る。一見すると少し照れているようにも見えるこの走り方だが、エンジニアがあらかじめ教え込んだものではない。

 北京人型ロボットイノベーションセンターで運動制御アルゴリズムを担当する韓剛氏によると、天工Omniはシミュレーション上で強化学習を繰り返す中で、この走り方を自ら身につけた。エンジニアが設定したのは達成すべき目標だけで、腕の振り方など具体的な動作は指定していない。ロボットは転倒を繰り返しながら試行錯誤し、より効率よく走れる動きを探していったという。

 その結果、腕を大きく振ると肩への負担が増え、関節も熱を持ちやすいことを学習した。一方、両腕を顔の近くに構えるとエネルギー消費を抑えられ、より楽に走ることができる。韓氏は、天工Omniが学習を重ねる中で、自らこの走り方を選んだと説明している。

(画像提供:人民網)

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る