中国の商業宇宙企業、銀河航天が開発・製造を統括したタイ向け小型衛星「銀河航天霊知09タイ・キューブサット(GISTDA Cube Sat 1)」が8月25日、運搬ロケット「長征6号C遥1」で太原衛星発射センターから打ち上げられ、予定軌道に投入された。ユーザーはタイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)で、軌道上での引き渡しまで銀河航天が手がける。人民日報が伝えた。
同衛星は、タイ側に国土、農業、生態などの地表リモートセンシングデータを提供するほか、教育面では、タイの大学による衛星の設計・開発、宇宙測位・制御、リモートセンシング応用などの実践教育に活用される。銀河航天は今回、衛星の開発・製造から打ち上げ、軌道上での引き渡しまでを一貫して手がけた。また、同社にとって、衛星本体と地上システムを輸出し、「一帯一路」共同建設国で運用するのは初めてとなる。
銀河航天は、衛星インターネット関連事業と衛星製造を手がけている。これまでに自社開発した衛星49基を打ち上げており、衛星ブロードバンド通信、SAR(合成開口レーダー)、航法補強、スペクトルセンシング、光学リモートセンシングなどの衛星を開発している。同社は海外事業を新たな事業分野の一つに位置付けており、タイで事業を展開している。2024年には、同社が構築した低軌道ブロードバンド通信試験コンステレーション「リトル・スパイダー・ウェブ」の実証試験をタイで実施した。