中国航空発動機集団(中国航発)動研所が開発した100キロワット(kW)級超臨界二酸化炭素(CO₂)閉サイクル動力装置がこのほど、発電実証試験を完了した。中国航発が9月3日に明らかにした。中国でこの出力規模のCO₂動力装置によるフル出力の発電実証は初めてとなる。中国新聞網が伝えた。
同装置は、圧縮機、熱交換器、タービンなどで構成される。CO₂を作動媒体とし、高い熱交換性能と圧縮に必要な動力が小さいという特性を生かして、熱交換器で外部から熱を取り込み、効率よく動力を得る。
同じく閉サイクルで運転する従来の蒸気動力システムと比べ、CO₂動力装置は、効率向上、システムのコンパクト化、運転の柔軟性、環境性能が主な特徴となる。中小型ガスタービンの排気熱や中小型工場の排ガス余熱を利用した発電、分散型エネルギーなど、設置スペースの制約が大きい用途に適している。
今回の試験では、装置は安定して運転し、各種性能データは設計指標を満たした。これにより、100kW級超臨界CO₂閉サイクル動力技術の実現可能性を確認した。産業分野の余熱利用効率の向上や、中国の従来産業のグリーン・低炭素化に向けた改修・高度化への応用が見込まれている。