インド新・再生可能エネルギー省は5月14日、2024年5月13日から15日にオランダのロッテルダムで開催された世界水素サミット2024に、初めてインドのパビリオンを設置し、国家グリーン水素ミッションを紹介したことを伝えた。
このパビリオンはサミット最大級のもので、新・再生可能エネルギー省事務次官の ブーピンダー・S・バラ(Bhupinder S. Bhalla)氏が同月12日に開幕式を行った。
世界水素サミットは、グリーン水素エコシステムの権威あるイベントで、世界中から約1万5000人の代表者が参加した。インド代表団は、新・再生可能エネルギー省、科学技術省、鉄道省、石油天然ガス省、および民間企業からの推薦者で構成され、2023年1月に1974.4億ルピーを投じて開始された国家グリーン水素ミッションなど、グリーン水素分野におけるインドの進歩を世界的にアピールする機会となった。
国家グリーン水素ミッションとして、インドは2030年末までに500万tのグリーン水素生産を目指しており、新・再生可能エネルギー省は、すでに41万2000tのグリーン水素生産能力と1500mWの電解槽製造能力の入札を実施している。
ミッションの一環として、インドは、鉄鋼、輸送、海運分野でのグリーン水素の利用に関するガイドラインを発表し、科学技術省が「水素バレー・イノベーションクラスターズ(Hydrogen Valley Innovation Clusters)」と呼ばれるイニシアチブを設立した。また、国家グリーン水素ミッションの専用ポータルが開設され、ミッションに関する情報や、インドにおけるグリーン水素エコシステムの開発に向けたステップが提供されている。
(出典:いずれもPIB)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部